ギターネタです。
昔、Rolandの”Guitar Effects Processor GP-8”なんてヤツを持っていました。
1987年頃の製品で、当時初めてのマルチだったと記憶しています。
1Uサイズの本体とフットコントローラーがセットでした。エフェクトのパラメーター設定が面倒だったりしましたが、midi端子もあり当時としては画期的はヤツで、1997年にLINE6の”POD”が発売されるまでは、funaのメイン機材でした。
とはいってもその間、BOSSのマルチも所有していましたが!ニヤリ
さて、LINE6の”POD”が発売されると、モデリングの世界にどっぷりとつかりました。
”初代POD”、 ”POD 2.0”、”POD XT”、”POD HD500X”と所有してきました。
しかし、それらを試してみて何か満足できずに、何処かもどかしさを感じていました。
理由はやはり真空管アンプの音がデジタルできちんと再現できていないことのように思われました。
POD HD500X以降、特にここ数年、モデリングの世界は高級機がどんどん発売され、簡単に手が出せない価格帯の製品が増えました。モデリング装置なのに本物の真空管アンプを超える価格になってきたのです。
その中にあって、strymon のAMP & IR CAB エミュレーター ”IRIDIUM”は割合低価格で高音質なヤツです。その音はデジタルとアナログ回路の融合がうまくいっていると思われ、暖かく心地よい音をエミュレートしています。
funaは、strymon”IRIDIUM”をLINE6 ”HX STOMP XL”のエフェクトループに入れ、AMP & IR CABの部分を”HX STOMP XL”内蔵のMONOを使わず、”IRIDIUM”の音で鳴らしています。歪みも基本的には”IRIDIUM”でつくり、足りない部分を”HX STOMP XL”の内蔵エフェクトでまかなっています。
この使い方最高です。”IRIDIUM”自体のトーンがもともと素晴らしく完成されたMONOで、しかも調整しやすく、エフェクトのノリも心地よいのです。HX STOMP XLのAMP、CAB部分も、もちろん素晴らしいのですが、調整できるファクターが多いので使いこなしほんと大変です。
midiケーブルを接続し ”HX STOMP XL”から”IRIDIUM”にPCコマンドを送れば”IRIDIUM”の設定をメモリー、呼び出す事が出来ます。また”HX STOMP XL”に接続したEXPペダルによりmidi ccコマンドを送ることで”IRIDIUM”の各設定値をコントロールすることも出来ます。なおペダルはMeloaudio ”EXP-001”です。
それとハイゲインの音を出す場合、間違いなく必須アイテムでしょう。
ISP TECHNOLOGIESの”DECEMATOR Ⅱ”
トータルでマジ最高! おすすめです!
気持ちいい音が出ます。下に接続図を掲載します。
HX STOMP XLをエフェクト専用機とし、最終段にIRIDIUMをおいた方が良いのではと言う意見が出そうです。実は、この接続、POD HD500Xでも用いていました。
そして、POD HD500Xを通した音ではIRIDIUM直の出音に勝てませんでした。
今回、HX STOMP XLで試してみてAD、DA変換の品質が上がったと感じました。
IRIDIUM直の出音がHX STOMP XLのAD,DA変換を通してさしたる劣化もなく出力されています。
こうなれば、HX STOMP XLの回路ブロックに自由に組み込める利点が勝るでしょう。
素晴らしく自由に様々なことが可能なのです。
strymon IRIDIUM + LINE6 HX STOMP XL 良いコンビです。
長年にわたるモデリング沼からやっと抜け出せそうです。
by funa
2022年 4月2日 追記
上記の接続で鳴らしていたのですが、中低音の膨らみが気になり接続を変えました。
これです。
HX STOMP XLのFXsendをDecimator Ⅱのインプットへ、その後IRIDIUMを経てHX STOMP XLのFXreturnへ返しています。
Decimator Ⅱのスレッシュホールドつまみは少し右へ回りましたが、中低音の膨らみがなくなり音自体の鮮度も上がっています。
総合的にこちらの接続が良いと考えます。
funa
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