佐原屋さんの骨董品

町家 小野川界隈

小野川沿いに”さわら町屋館(上川岸小公園)”があります。ここは町家を模して建てられた木香ぷんぷん中庭付きの休憩所で、中にはお店が4店舗あります。佐原屋さん、山田屋呉服店さん、CAFE NETAIMOさん、TAWARAさん、佐原をより楽しむために各店舗各様の工夫を凝らしたご商売を展開しています。

佐原町屋館
2020年 10月 さわら町家館と小野川沿い側道

その右隣、昔風な木造のその名も”厠”をはさんで、(公衆の厠です)

厠
厠の看板

町並み観光中央案内処”があります。ここは観光案内とアイスクリーム、コーヒーなどがいただけるところです。

そしてそのまた右隣に今回の記事となる町家があります。

中央案内所とその隣
2020年 11月 左が町並み観光中央案内所、右が今回の町家

間口2間半程度の小さな町家で右手に玄関があり左側2間程はお店の造作です。ここに昭和の骨董品が展示してありました。町並み観光案内所の方に教えていただいたのですが、最近展示を始めたところなのだそうです。

展示しているのは、さわら町屋館の”佐原屋さん”です。高谷 正弘代表に撮影許可をいただきここに掲載します。

レコードプレーヤー
レコードプレーヤー、オリビアハッセーのロミオとジュリエット

これはレコードプレーヤー、SP盤、LP盤を鳴らすことができる蓄音機の次の世代、エレクトロニクス導入後のモノです。音声増幅回路を持っています。コロンビアのロゴも左下に見えています。

その下はオリビアハッセー主演映画”ロミオとジュリエット”のレコード盤でしょうか。半世紀ほど前のモノでしょう。

当時オリビアハッセーは黒髪ロングで、驚くほどの美少女でした!

その数年後には”小さな恋のメロディ”という甘く切ない青春絶好調の映画が大ヒットし、Bee Geesのサウンドトラックの素晴らしさとともに今でも記憶に鮮明に残っています。

メロディフェア”と”若葉のころ

このBee Geesの2曲は掛け値なしに名曲です。

”ロミオとジュリエット”ではなく”小さな恋のメロディ”ネタに暴走しました。反省!

しかし、それだけ映画のサウンドトラックは大切です。素敵な音楽によって映画のワンシーンがよみがえり、懐かしさいっぱいで心が満たされます。あのときの自分がチョットうらやましいのです。

葛籠箱
葛籠箱

お店の右隅に置かれた葛籠箱を見つけました。これは昭和の家にはどこでも間違いなく存在したモノでしょう。

何でも収納できるのですが、葛籠箱自体が風通しが良いので主に衣類を収納していた記憶がなんとなくあります。それにしても懐かしいですね。押し入れには葛籠箱が数段積まれていました。

それとここに展示はありませんが、忘れてはいけないお茶箱です。これも昭和の家には間違いなくありましたね。外側は木製ですが内張に亜鉛メッキ鋼板を用いて湿気に強い構造でした。これも押し入れに3つ、4つ必ずありました。funaの実家には昔の様々なモノを収納し、押し入れに2箱あります。葛籠箱を見ていたら思い出しました。

タイプライター
タイプライター
8ミリ映写機と編集機
8ミリカメラ、編集機

タイプライターと8ミリカメラです。”FUJICA P300″ 8ミリフィルムで動画を撮影、現像に出していた時代ですね。8ミリ映写機の時代です。小学校時代には体育館に全校生徒が集合し、暗幕で暗くした中、文部省推薦映画を見ていた記憶があります。映写機はフィルム送りの音がカラカラ響くんですよね。でも、勉強じゃないから楽しかったです。

火消し坪と手あぶり火鉢
手あぶり火鉢と火消し壺

左側はおそらく木製の手あぶり火鉢でしょう、こたつの横において、餅なんか焼いて食べました。手をかざすと暖かいんです。陶器の丸い形のモノもあり、寒い日の朝に抱え込むようにすると、とてもぽかぽかして幸せを感じたものでした。右は火消し壺ですね。火鉢は炭火なので、いったん中に入れた炭火をしばらくして取り出しても、十分種火となりました。

ケロリン桶
ケロリン桶

佐原の銭湯ではいまだ使われているというケロリン桶です。(funaは未確認です)

*追記 金平浴場で実際使われているそうです。

編み機
編み機

これは編み機です。これも多くのご家庭が購入し、使用していたはずです。毛糸の編み物をつくっていたのです。手動で可動部分を右に左にスライドさせ編み込んでいくのです。

昭和の小学生グッズ
昭和の学生の必須アイテム

これらはとても郷愁誘われる品々ですね。昭和の昔に小学生だった人は、ランドセル横の水筒がとても懐かしのではないでしょうか。遠足の時、みんなぶら下げていましたね。アルマイトの弁当箱も何ともいえません。高校時代に弁当を毎朝つめてくれた母を思い出します。毎日大変だったでしょう。

佐原屋さんではこの品々の販売もおこなっているのだそうです。

しかしながら、この品々を自宅に置いて眺めるより、小野川の風情ある町家の並びに置いて、眺める方が楽しそうですね。

佐原の町を”観光地ズレした町にはしたくない”と高谷 正弘代表はおっしゃっていました。

町をまもりたい。

町はそこに住む人々の生活基盤であることが大事なこと。

手つかず昔のままのこの町で、人々の生活と観光客の要求をバランス良く未来に伝えていく。

お話を伺っていると、この町を愛する思いが強い信念とともにグイグイ伝わってきました。

高谷代表のような佐原愛に満ちた人物がこの町には数限りなく存在していることでしょう。

代表
佐原屋さん 高谷 正弘代表

高谷代表 アツイお話 ありがとうございました!またいろいろ教えてください。funa

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