雨は昨日から降り続く。
激しくもなく、穏やかでもない。
午前9時過ぎに、車のサイドガラスをとおして街の風景や僅かばかりの戸惑いを探し求める。
すでに開いてる店がある。川にかかる橋のたもとに間口2間程度の小さな酒店がある。店の中は蛍光灯がつき、表のガラス戸は僅かばかり開いている。店の左側やや奥まったところに店主らしき影が立つ。
今日も開いている。
街の通り沿いに小さな和菓子店がある。これも間口2軒程度で、店の中には小さなショーケースに、奥でこしらえた素敵な和菓子を陳列している。種類は少ない。
ここも開いている。
歩きで街を散策した帰り、この和菓子店で2~3個小さな紙袋に包んでいただき、それを片手に家へ帰る。喜んでくれるかなんて想像しながら歩くと、30分はあっという間だ。
うなぎ屋がある。
11時からなのだが、10時になると店の前に木製の椅子がおかれ行列ができている。たいていこの街への訪問客だ。この街に訪問してくれるお客さんは大切なので、地元民はなかなかこの店のウナギにありつけない。しかし今日は行列はできないだろう。だって、街中に大きな駐車場は2カ所しかなく、そこには2~3台の車が止まっているだけなのだ。
地元民よ、今日こそはウナギにありつけるぞ!
雨の日は、川の両側道(川岸通り)を散策する訪問客より、川に住むふなたちの方が数的に勝っているはずだ。
川面を打つ雨音はふなたちにはどのように聞こえるのだろう?
今日はふなたちの川岸通りだ。
しかし、こんな日でもこの街を訪問していただいて感謝します。訪問客様へ
もっと天気が好い日に、何度でもおいでください。
絶対、楽しいです!
funa
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