佐原の町中を歩いていると、このような木製看板を掲げた店が目につきます。
これは”佐原おかみさん会”が中心となり運営する”佐原まちぐるみ博物館”への参加店が掲げる看板です。その家に昔から伝わる文化的な物事(道具、暮らし、味、技、蔵出しのお宝など)を展示、訪れた人々にその由来を説明、佐原を多彩な視点でより深く楽しんでいただこう。というとてもいかした活動です。当然、福新呉服店さんの店先にもその看板はかけてあるのです。
*福新呉服店さんは”佐原まちぐるみ博物館”登録一号です。!
店先には、おそらく祭りの山車を模したと思われる木製の飾り台があります。
飾り台の横を通り店に入ると
店内は、ノスタルジックな色調で明治時代に時を超えたみたいです。
とは云っても、funaは決して明治時代に生きていたわけではないので、空想の中で美化した知ったかぶりです。
店内見渡して、左手にある”長持”!これすごいですね。
funaも決して若くはありませんが、以前”長持”見たのはいつでしょうか、物心つく前ではないでしょうか!
つまり記憶にないのだ!もしかすると実際見たことすらないのかもしれない!
この長持は移動しやすい様に底面四隅に車輪を組み込んだ車長持だと思われます。長短部には金属製の取っ手を引っかける金具があり運搬時に用いたのでしょう。金属製の取っ手もついています。
がっちりしたアツイ木製の箱ですからさぞかし”長持ち強し(長渕 剛)”、長渕さん、ごめんなさい!
そして、左側奥にあるこの階段です。
階段のねじれ具合、踏み板、側桁、蹴込み板が年月の磨きでいい感じのグラデーションを醸し出している、共に最高ですね。飴色の階段です!こういう階段見ると布で空拭きしたくなります。(よそん家行って、”階段、空拭きさせてください”なんて頼むヤツはまずいない!)
右側奥には通路があり中庭まで続いています。
男物道中着と短冊に書かれています。コートみたいな物でしょうか。
こちらはもしかすると蓄音機ですね!右側にねじ巻きのハンドルが見えます。壊れているみたいですが、このままでもレトロな置物になりますね。
奥まで通り抜けると中庭があります。
中庭とはこれ程絵になるのでしょうか!昔物語を随所でささやかれているみたいです。
いやー堪能、堪能!
たまたま、お店に出ていた大女将さんが教えてくれました。
東北大震災の後で倉の中身をすべて出し、その時出てきた物を展示している。
店にあった長持ちは多分ご自慢の品なのでしょう。説明に熱がこもっていました。
最後に、
”中庭の紅葉はとても素晴らしいのでその時また来てください。”
紅葉真っ盛りにまた来ます。(訪れたのは10月下旬でした。今頃は紅葉真っ盛りでしょうか)
^funa
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